東京都武蔵野市吉祥寺の「医療法人社団優英会/吉祥寺総合歯科クリニック」

歯並びが悪くなる原因は1つには限りません。
しかし、現代人に多い原因が「歯の大きさ」です。昔と比べて、現代人の歯は大きくなっています。その反面、顎は昔よりも小さくなっています。
その要因は私たちの食生活にあります。
栄養状態が良くなれば、歯は大きく成長します。一方で柔らかい食べ物が多くなり、咀嚼回数が減っています。そのため、顎が大きく成長しないのです。
小さい顎を土台として大きな歯が生えるため、歯の並ぶスペースが少なくなります。そのため、バランスの悪い歯並びになってしまうのです。

歯並び矯正は「成長力」を利用

前述の通り、歯並びが悪くなる原因の１つは歯の生えるスペースの少ない、小さい顎です。成長過程である子どもの頃から顎の成長を矯正し、歯の並ぶスペースを確保することで、歯並びの悪化を防ぐことができます。

具体的には、
・食事改善で「噛む力」を養う
・口周りの「筋肉トレーニング」
・指しゃぶり、口呼吸、頬づえなどの矯正

などです。これらの癖を指導することで歯並びが悪くなるリスクを軽減します。

当院ではさまざまな装置の活用とトレーニングによって歯並び悪化を予防していきます。
それぞれご紹介します。

床矯正

「床矯正」とは、床（顎）を拡大させる治療法です。まず入れ歯のような、取り外し可能な矯正装置を装着します。そして時間をかけてネジで装置を大きくし、少しずつ顎を拡大させるのです。

顎の拡大によって歯の並ぶスペースを確保することで、永久歯に生え替わった段階でもスペース不足を防げます。本格的な矯正治療を行わなければいけないケースにおいても、抜歯を避けられることが多くなります。

プレオルソ

「プレオルソ」は、マウスピース型になっており、歯を動かすのではなく、口周りの筋肉を鍛える装置です。3～10歳ごろの子どもを対象にしています。
口周りの筋肉や、舌や頬、唇などのバランスが崩れると、歯並びが悪くなることがあります。この装置は、歯並びにとって良い癖をつけることを目的としています。結果的に本来あるべき場所に歯を導けます。

口腔筋機能療法（MFT）

「口腔筋機能療法」とは、口周りの筋肉を鍛えるトレーニング法です。
子どもの歯並びにとって、口周りの筋肉を鍛えることはとても大切なのです。バランスがとれていない筋肉だと、出っ歯や受け口、開咬の原因になることがあります。代表的な例で言うと、舌が前歯を押し続けている場合、出っ歯に繋がるのです。

口腔筋機能療法では、舌、唇、頬などの筋肉のバランスを整えます。歯並びを補助する筋肉を鍛え、美しい歯並びを目指すのが目的です。その他、口呼吸や歯周病、ドライマウスなどの改善にも役立ちます。

キッズルームを設置

当院ではお子さんが楽しく治療に通ってもらうため、また親御さんにも安心していただくために、「キッズルーム」を設置しています。

セファロの導入

当院では矯正治療専門のレントゲン「セファロ」を導入しています。頭部全体を正面と横から撮影することで、歯をどのように動かすのか、数値的に判断できます。これにより、治療の精度を飛躍的に高められます。

子どもの頃から歯並びの矯正に注力するメリットはたくさんあります。大人になると、すでに顎の成長は終わっており、歯並びも完成しています。そこから歯を動かすためには、歯のスペースを設けるために抜歯をしたり、時間がかかります。場合によっては外科手術が必要なケースもあります。

しかし、子どもの頃は顎の骨が柔らかく、柔軟に広げられます。さらに歯も動きやすく、スムーズな治療が可能です。永久歯が生え揃う前から治療しておき、スペースを確保しておけば、きれいな歯並びになります。

他にも次のようなメリットがあります。

メリット１思いっきり笑顔が作れる

思春期の子どもにとって、歯並びの悪さはコンプレックスになることがあります。歯並びを気にして、笑うことが減ったり、引っ込み思案になる子もいるほどです。歯並びを整えてあげることで、そのコンプレックスを抱くことなく成長できます。

また、出っ歯や受け口、歯並びを改善すると、すっきりした顔立ちになる場合もあります。

メリット２虫歯・歯周病を予防

歯並びが悪いと、歯ブラシでのケアが難しくなります。磨き残しがあると、虫歯や歯肉炎のリスクが増大します。矯正治療で歯並びを整えると、ケアがしやすくなり、虫歯や歯肉炎のリスクを低減できます。さらに、口臭などの改善にもつながります。